優子は大きな三角屋根の家の前を
通るときはいつも
その屋根をいつも見ていました。
その家には
小さな犬がいて
家の中で飼われているらしくて
窓から顔を出しているときもありました。
何年間かその前を通って学校に通いました。
ある年の春
その家の前に
大きなトラックが横付けされて
荷物を運び込んでいたのです。
優子は
何か分かりませんでしたが
学校に行って
授業が始まると
先生が
ひとりの女の子を
連れてきました。
優子は転校生がやってきたのかと
思いました。
先生は女の子を紹介した後
優子に「優子さんあなたの住んでいる
ところの近くに住んでいるのよ
仲良くしてあげてね」と言いました。
その日新しい転校生と
一緒に学校から帰りました。
ふたりはすぐに仲良くなって
話ながら帰ってきました。
そして
その三角屋根の家の前で
「私の家ここなの
じゃね
また明日ね」と言って
家の中に入ってしまいました。
優子は
この家に引っ越ししてきたのかと
始めて知りました。
コメントを残す