その日から
政子のロフトは
優子の大のお気に入りなりました。
政子に会うのを
口実に
政子の家に
いや
ロフトに行きました。
ロフトに付いている
小さな窓から
外を見回しました。
窓から見る景色は
いつもの景色ではなかった。
遠くの山並みが
綺麗に見えた。
冬になると
早々と
山並みに太陽が沈むのは
本当に美しい景色でした。
刻一刻と
変わる空の色
山の色
空気の色
そして
部屋の色は
どう表現して良いかわかりません。
政子の部屋で
勉強をしながら
いつも見ていました。
優子は
両親に
政子の
ロフトのことを
何度も何度も話していました。
そして最後に
「私の家も
ロフトを作ってお願い。
ロフトに住みたいの」
と言いました。
両親は
それに対して
いつも
「大きくなったら
自分で作ったら」と答えていました。
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