優子は
ロフトに住みたいと考えながら
大きくなっていきました。
優子は
ただ単に住みたいと手をこまねいて
じっとしていただけではありません。
ロフトに住むためには
この家に住んでいては
なかなか夢はかなわない。
この家を出て
独立して
ロフト付きの
家を借りて
一国一城の主になるしか
ないと考えました。
やっぱりそのためには
勉強して
立派な人間になることが
一番の近道と考えていました。
中学生になると
優子は
今までとは
打って変わって
勉強熱心になりました。
だからと言って
学業優秀とまでは行きませんでした。
高校に入ると
将来の進路が
気になります。
単純に
会社員になっていては
ロフトに住めるほどの収入があるかどうかわからないと考えました。
やっぱり手に職を付けることが
大事かと考えたのです。
それで
ロフトに住む事も考え
安直かも知れませんが
建築士になることにしました。
建築士は
普通は男の仕事ですので
家族からは反対されましたが
優子の意志は固いので
認めざる得なかったのです
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