優子は
大学で
建築のお勉強です。
建築科には
女性が少ないので
紅一点とまではいかなくても
まれな存在なので
何をしても
目立ちました。
優子は
始め製図は
難しいと思っていましたが
やってみると
意外とこれが
面白いのです。
実際に
製図版で書くのと
CADといって
コンピュータで書くのがあるのですが
どちらも
優子にとっては
興味深かったのです。
鉛筆で書く製図は
見るのも初めてで
もちろん書くのも初めてです。
線がケント紙に
うまく描けた時は
感激でした。
模写もうまく出来ました。
建築の各部分の細かいところなど
全くそれまで
知らなかったけど
書いていると
「そうなんだ」と
改めて納得するようなこところもありました。
一方
コンピューターを使って描く
CADは
それなりに興味深いものでした。
手で書くより数段どころか数十段
細かく描け
その上寸法も正確に描けるところに
すばらしさを見出しました。
特に父親が
パソコンが好きだったので
子供の時から
パソコンに慣れ親しんでいましたので
パソコンにアレルギーが
なかったのかもしれません。
いろんなことに
得意な優子は
男子学生にも人気がありました
製図は毎週課題が出され
月曜日に提出になっていました。
そのために
土日はいつも朝から夜遅くまで
製図版に向かったり
あるいはパソコンに向かったりしていました。
手を抜かない
ええ加減にしない優子の性格が
そうさせたのかもしれません。
卒業するころには
相当上達していました。
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