ロフトとお部屋を明るくする方法は
天窓は普通の窓の3倍の明るさ
ロフトを明るくする方法はもちろん天窓を取り付けることです。
法規上も理論上も天窓は窓に比べて3倍明るいことになっています。
建築基準法施行令
第二十条 (有効面積の算定方法)
2 前項の採光補正係数は、次の各号に掲げる地域又は区域の区分に応じ、それぞれ当該各号に定めるところにより計算した数値
(天窓にあつては当該数値に三・〇を乗じて得た数値、その外側に幅九十センチメートル以上の縁側(ぬれ縁を除く。)その他これに類するものがある開口部にあつては当該数値に〇・七を乗じて得た数値)とする。ただし、採光補正係数が三・〇を超えるときは、三・〇を限度とする。
3倍の理論的な理由は「天空輝度分布はCIEが1955年発表した標準曇天空(冬期にどんより曇って太陽の位置がわからないような日の天空の輝度分布)をもとに天頂の輝度が約9キロカンデラで水平線近くが約3キロカンデラ」に基づいています。
詳しく知りたい時は「天空輝度分布」で検索下さい。
CIE(国際照明委員会)は1955年にCIE標準曇天空(天空全体が厚い雲に覆われ、太陽の位置が不明である曇天)を推奨した。さらに1973年にCIE標準晴天空(雲のない快晴の天空の輝度分布)を推奨した。
天窓をもっと明るくするために見付け面積が
大きくなる場所に取り付ける
天窓は明るいのですが
もっともっと明るくするためには
見付け面積が大きくなるように設置する必要があります。
見付け面積とは、そこから見える面積です。
天窓が真正面に付いていると天窓自体は大きく見えます。
天窓を斜めから見るようなところに付いていると見える見かけの面積は小さくなります。
小社の明るいアパートは下の図の様に真正面とまではいきませんが対面に設置しています。
普通ロフトの天窓と付けるのは下の下の図面のようにお部屋の上で
見付け面積が小さくなるところに設置されることが多いのです。
見付け面積が大きくなるように天窓を取り付けた小社例
小社のアパートの天窓は、お部屋の対面に天窓を取り付けています。
見付け角度が大きくなって見付け面積も必然と大きくなります。
そして明るくなります。
通常のロフト付きアパートの天窓の付け方
見付け角度が小さく見付け面積が小さくなっています。
天窓を対面に付けた例
ドーマーウインドウの他に対面に天窓を取り付けた例
ロフトの一部を取り除いて天窓をお部屋からよく見えるようにした例
ロフトの一部を丸く切り取りもうひとつ天窓を取り付けた例
写真では一番上に写っている天窓はほとんど撮影場所から見えません。
写真のロフトの上に写っているのが新しく作った天窓です。
撮影場所から新しく作った天窓は遠方にあるのに既存の天窓より明るいです。
天窓をロフト・お部屋から南の方に設置する。
曇天空の場合天空の光度は上ほど明るいことになっています。
しかし、太陽が出ている時は言うまでもなく太陽のある方向-南の方向-が明るいに決まっています。
小社では積極的に南の方向に天窓を設置しています。
このエントリーはお役に立ちましたでしょうか?
できましたらシェアして下さい。
コメントを残す