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お部屋の防音 理論編

お部屋の防音 理論編

お部屋で大きな音を出しても隣の人に迷惑をかけないような構造だったら
ゆったり快適に過ごせますよね。
そのためには特殊な構造にする必要があります。
いわゆる防音構造です。
こちらの音がとなりに聞こえないということは向こうの音も聞こえないと言うことです。

防音するためには、大きくふたつの方法があります。

上記ふたつの方法の効果を増すためには吸音が必要です。

それぞれの方法にはメリットとデメリットがあります。

防音方法\特長 メリット デメリット 
1.既存の壁・天井・床を防音構造にする。  お部屋が極端に小さくならない 50dB以上の減衰を得ることは難しい。お部屋の構造によっては工事が大変な場合がある。
2.お部屋の中にもうひとつの防音室を作る。 50dB以上の高度な防音が可能 お部屋が高さを含めて小さくなる。お部屋の構造によってはできない場合がある。

既存の壁・天井・床を防音構造にする

既存の壁・天井・床を防音構造にするためには下地が必要です。下地が充分でしたら防音・遮音材を何重にも張ることによって壁・天井・床については、所定の防音性能を得ることができます。
入り口や窓・換気口・クーラーの貫通孔・電気のコンセント等々の開口部等も遮音する必要があります
これらの開口部を含めて全体を遮音しなければならず細やかな遮音しなければ40dB程度が限度です。
また、固体伝導音は遮音しにくい構造です。低音域を遮音するのはこの方法では困難です。

壁の防音

壁の防音には壁に適切な壁材を張ることによって達成します。防音のためには「重いもの」「共振しないもの」「隙間がないもの」が適切です。汎用の壁材の中で安価で適切な材料は石膏ボードと遮音シートです。

床の防音

下階への防音・遮音

壁と同じように防音する必要がありますが、床には特殊な事情があります。それは床を直接踏んだり落としたりしたして床自体が音源となることです。音源が直接防音材や下地に接触していると固体伝導音として伝わります。ひとつの材料として固体伝導音を遮断することは不可能なので材料として縁切りにしなければなりません。その材として特に開発されたのが遮音フロアーです。遮音フロアーは裏にフェルト貼り表面材の裏に小さな切れ目を入れて固体伝導音を伝わりにくくしています。
防音する部屋が1階の場合には遮音フロアーを張る必要がありません。安価な石膏ボード・構造用合板の二重貼り以上を施しています。

下階からの防音・遮音

下階からの音を防音遮音するためには遮音フロアーは無力に近いです。下階からの音を遮音するためには壁の防音と同じように重くて隙間がなく共振しないような部材を使うことが必要です。
既存床+石膏ボード+遮音シート+合板+床材を使っています。

天井の防音

天井の防音は壁の防音床の防音とその剛性(力を加えたときに生じるたわみのできやすさ)が全く違うためその対策が大きく異なります。剛性が小さいため 音の振動に共振するのです。共振すると何重にも防音材を張っても効果はありません。共振しないような構造が必要で天井の場合は上階の床と共振することがネックになるので共振しないように縁切りが必要です。例えば防音天井のような方法が良いと思います。

開口部の防音

20dBから30dB以上の防音をするためには開口部の防音が必要です。

窓の防音

窓の防音は窓自体を遮音性能がよいものと交換する方法と二重にする方法があります。性能の良いものに交換する方法は、外部周りをさわり大変ですので窓をもうひとつ作る方が廉価で防水上も安全です。

出入り口の防音

出入り口の防音も窓同様性能の良いものと交換する方法と二重にする方法があります。出入り口を二重にする方法は設置場所等が必要ですので通常は防音性能がよいものをに交換する方法がとられることが多いです。

換気口の防音

防音構造にすると自然な換気はほとんど不可能になります。能動的な換気が必要でもちろん換気口も防音する必要があります。換気口に防音するには換気チャンバーで行うのが普通です。吸気口・排気口を適宜分散して取付換気扇が必要です。防音換気チャンバーの作り方

電気コンセント等の防音

40dB以上の防音をするためには電気コンセントのような小さな開口部についても防音する必要があります。通常の電気コンセントには遮音性能はありません。
コンセントの防音

お部屋の中にもうひとつ防音室を作る

お部屋の中に組み立て式の防音室を作る方法です。軽くできているものが多く建物に負担をかけないようになっています。換気装置もあって快適なように製作されています。お部屋の中にもうひとつ防音室を作りますのでお部屋がひとまわり高さを含めて小さくなります。

防音室の作り方

防音室の作り方は千差万別です。いろんな方法で作れますが、安価で理論的な裏付けのある下記の方法で自作致します。

防音床の作り方

  1. 既存床が音に共振するような軟弱なものの場合は補強するか、鉄筋コンクリート製のスラブの上に乗っている木組みの場合は撤去する。
  2. 補強か撤去する必要がない場合はそのまま防音室の床組をします。
  3. 床に全面壁に立ち上がるほど防音シートを敷き詰めます。
  4. 防振ゴムを敷きアジャスタ機能のある束立てをします。
  5. 床組は100x25@300程度
  6. 床組の間に吸音材を入れます。吸音材は32K程度のガラスウール
  7. 床組の上に4mm合板+遮音シート2枚貼り+合板

防音壁の作り方

  1. 既存壁に防音シートを貼ります。
  2. 防音床の上に100x25@450を建てる
  3. 柱の間に吸音材を入れます。吸音材は32K程度のガラスウール
  4. 柱に4mm合板+遮音シート2枚貼り+石膏ボード1枚貼り
  5. 吸音材32K程度のガラスウール

防音天井の作り方

  1. 既存天井に防音シートを貼ります。(出来上がった天井に敷き込んでも構いません。)
  2. 天井下地100x25@450 (既存天井や梁からは吊り下げてはいけない。)
  3. 4mm合板+遮音シート2枚貼り+石膏ボード1枚貼り
  4. 吸音材32K程度のガラスウール

吸音について

吸音は効果的な方法です。

防音室内の使用

防音室内の壁・天井に吸音材を張ることは効果があります。吸音率が低いお部屋の吸音率を上げると確実に静かになります。しかし吸音率が充分に高いお部屋になると吸音材の効果はあまり期待できません。何もないお部屋は吸音率が低く家具やベッドなどをおくと吸音率は高くなります。詳しくは防音 計算編をご覧下さい

防音室を既存壁との間に使用

防音室から出てくる音と既存壁の間で相互に反射して共鳴する現象を防ぐために吸音材の利用すると相当な効果があります。共鳴透過についての説明と実験

防音の実験室について

小社では、上の理論を確かめるために小さな実験室を作ってみました。畳1畳敷きしかありませんが防音遮音についての効果を検証するには充分だと考えています。実際の防音室はこれより大きいので部屋が大きいだけ吸音率が大きく下記の減衰より大きな値になります。(安全側誤差)

防音室はいろんな方法で作れますが
安価な材料で
簡単に手に入るものを
用いて作ります。

はじめはこのお部屋で実験します。
防音シートを敷き床パネルを置きます。
遮音シートと防音室の床の間には吸音ボードを敷くと効果があります。
遮音シートを張ります。
壁パネルを取り付ける
天井パネルを取付遮音シートを張る
石膏ボードを床・壁・天井に張ります。
ドア枠を取付 ドアを取り付ける。

防音室の実験室について、音の減衰について測定しました。

測定 1.

○防音室内に
業務用掃除機を置きます。

測定値87dB

○吸音材を防音室の中に置くと

測定値83dB

○実験室外

扉付近測定値63dB

扉と反対側付近58dB

○階下

階下での測定暗騒音と同じ30dB

※考察
作った防音室は、0.7平方メートル 天井高1.8mしかないので相当反響音が大きいようです。
実際に作る防音室は6畳程度を目指していますので同じ騒音源でも80dB程度になると考えられます。

吸音材を置くと相当低減が見られます。

扉の遮音効果は20dB
壁の遮音効果は25dB
壁の数値は扉からのものがあるので
実際の数値ではない

階下での測定はできていません。
別の測定では
設置室と階下の減衰は45dB程度です

測定 2.

測定 1.で使った防音室の木製扉に遮音シート+合板12mmを張って
周りに戸当たりを付ける
再度測定します。


防音室内に
スポンジの上にディスクグラインダーを置く

○防音室内測定値90dB

○実験室外

扉付近測定値65dB

扉と反対側付近60dB

○階下

階下での測定暗騒音と同じ30dB


考察
ディスクグラインダーを
防音室床に直に置くと
防音室全体が揺れて
階下でも42dBとなってしまった。

測定 3.

防音室の実験室を移設しました。
移設先は鉄筋コンクリート造で
相当防音性はあるのですが
もっと確保するために
防音室を
作ってみようと思い
先駆けて
防音室の実験室を
持ってきました。

●共鳴透過を防ぐために吸音材の利用についての実験
音の性質として太鼓の両側の皮のように防音壁が相対して隣接している場合
音が防音壁の間を相互に反射して共鳴する性質があります。

共鳴すると音は大きくなります。
太鼓やギターなどのような楽器はこの性質を利用しています。

これを防ぐには相対している防音壁の間に吸音材を入れる方法です。

実験室とお部屋の壁について共鳴透過を検証してみました。

実験室をお部屋の壁を20cm程度離して設置します。

吸音材を入れずに測定すると70dB
吸音材を入れて測定すると55dB



測定 4.

扉の周りの隙間をできる限り少なくするためドア周りにも隙間を防ぐものを付けました。
また引き寄せ機能のあるグレモンハンドルに交換しました。

扉の前での測定 60dB

●まとめ


今回作った防音室は防音室単体で
30dBの減衰
です。

防音室と既存お部屋の吸音処理によって
35dB程度
の減衰を得られる見込みです。


ただし
防音室に
直接音源が
触れないのが条件です。

ギターやフルートなどのような手持ち楽器限定です。

ドラムやベース・キーボードなどは
固体伝導音が
遮断できるような
設備が別途必要です。
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