大阪でロフト付賃貸なら杉原土地

常識を破った広い・明るい・高い・上りやすいロフト付賃貸は快適な友達を呼びたくなるお部屋です。

年中無休8:00-18:00電話06-6491-6339
661-0971 兵庫県尼崎市瓦宮2-18-15 杉原土地有限会社
本サイトの物件はすべて自社所有物です。手数料は不要です。

「ロフトに住みたい」

ロフトに住みたいその19

日曜日になると
すべてを
用意して
依頼者の家に
社長とともに
行きました。

全員で待っていてくれました。

提案書を
配り
優子は
説明し始めました。

京町家風の
ロフトを
説明しました。

箱階段で
ロフトへ上り
越窓を作って
明るくすると言う
案です。

階段を上がった所には
小さな付室を作って
和風の引き戸をつけています。

付室には
もうひとつドアがあって
トイレをつけます。

トイレは
天窓が付いていて
明るい衛生的な
トイレにすると言うものです。

もちろん
おじいさんが
暮らすお部屋や
両親が暮らすお部屋
居間
キッチンなども
クライアントの
要望を満足するものでした。

イラストで
詳しく
書かれているので
分かり易くて
啓介を始め
全員が
納得しました。

計画案の
発表を終え
次は
社長の番です。

社長は
手慣れたように
金額を説明しました。

啓介は
予算より
少し高くなっているので
交渉になりました。

「良いものなので
少し
高くなるの
ご容赦を」と
社長は
答えました。

啓介達は
「良いものは
高い」という
その言葉に
納得して
契約の運びになりました。

ロフトに住みたいその18

中2階ということに
きがついて
何か明かりが見えたような気がしました。

家に持ち帰って
家の
パソコンで
プランを作りました。

頭の中には
3Dのイメージはできていました。

少し寝て
朝早く
会社に行きました。

会社の
パソコンで
3Dイメージを
作って
印刷しました。

優子は
なかなかの出来栄え
と思いました。

社長にも
報告しました。

承諾を得て
啓介に
電話をしました。

休みが取れないので
次の日曜日
家で
会うことになりました。

待ち遠しく
待っていました。

会社の同僚は
優子を
恋人会えるのを
楽しみに待っているようだと
冷やかしました。

優子は
「そんなことありません」と
言って
頬を赤くしていました。

同僚に
そのようなことを言われて
啓介のことを
初めて
意識しました。

ロフトに住みたいその17

優子にとっては
課題の家に
ロフトを付けることなど
別に難しくはありませんでした。

しかし
啓介を
納得させるような
プランを
立てられるかが
問題でした。

古民家とロフトは
啓介も気が付いているように
合わないのです。

図面が
しっくりいきません。

わざとらしい
ロフトになってしまいます。

ロフトのことばかり
考えていました。

でもよい案が
出ませんでした。

古民家の和と
ロフトの洋を
融合させるのです。

そのことばかり考えて
雑誌を見ていました。

その中に
ヒントがありました。

京町家の
屋根の低い
2階です。

大名行列を
高い所から見るのは
無礼だというので
2階が
中2階になっているのです。

日本の
中2階は
ロフトのようなものだと
確信しました。

ロフトに住みたいその16

若い女性に
指摘されて
啓介は
苦笑しました。

まさか
座敷で
寝るなんて
考えられません。

でも
他に場所には
啓介の部屋は
作ることができません。

啓介が困っていると
優子は
ロフトの案を
出してきました。

何しろ
古い大きな家ですので
屋根裏は大きくて
立派です。

優子の見立てでは
すばらしいロフトが
できると思いました。

啓介は
あまり乗り気ではありませんでしたが
次の日に
案を出すそうです。

「それを楽しみにしている」と
言って帰って行きました。

優子は
その日から
ロフトのことばかり考えていました。

古民家に
ロフトを付けるなんて
センセーショナルだと
思いました。

いろんな案を
ラフスケッチしました。

何案かを
選び
描いていました。

会社には
3D-CAD(スリーディーキャド)があって
優子の強い味方でした。

優子は
CADに強かったので
図面を描くと
イラストが自動的に描かれるで
何案でも描けました。

ロフトに住みたいその15

4人家族になるのに
依頼者は
自分のことを
考えていませんでした。

家は
大きくて
4人くらい楽に住めると
啓介は考えていたそうです。

でも
優子が
図面を見る限り
4人が住める
スペースがありません。

家には
大きな土間
そして
床の間とご仏壇がある
四間取りの座敷があって
そこには
住めません。

おじいさんの生活する所と
お母さん夫婦が暮らす所は
何とかなるみたいです。

土間の左手の
もと倉庫の部分と
土間の部分
台所の部分を
改装して
バリアフリーに
作り
お部屋を作れると思いました。

啓介が住める所と言えば
もう気が遠くなるほど広い
座敷で暮らすしかありません。

でも
夏ならともかく
冬は
いくらしっかりしている作りとは言え
すきま風で
寒いのではないかと
優子は思いました。

そのことを
啓介に言えば
笑っていました。

ロフトに住みたいその14

優子が
いつものように
営業で
接客していたとき
ある男の人が
やって来たのです。

男の人は
啓介と言います。

啓介は
お母さんの
お父さん
即ち
おじいさんの
住みやすい家に
して欲しいと
やって来たのです。

おじいさんの体が
少し不自由になったので
母親と一緒に住むことに
なったのです。

おじいさんの家は
戦前の立派な建物でした。

梁や柱は
ものすごく太くて
何十年も経つのに
狂いもありません。

大きな家ですが
足が悪いおじいさんと
啓介の父親と母親
そして
啓介が住むには
ちょっと無理があるのです。

そこで
リフォームすることになりました。

優子は
要求を聞きました。

おじいさんお住まいは
バリアフリーで
将来のために
車いすでも
スムーズに自動車から
ベッドまで移動できることが必要です。

それから
母親夫婦の
プライバシーが
保てることです。

優子は
啓介自身の
要求を聞きました。

啓介は
考えていませんでした。

自分も住むのに
考えていなかったのです。


ロフトに住みたいその13

でも優子の
所期の目的の「ロフトに住む」
ことは
なかなか達成できません。
自分で作ったロフトに住むと言う夢は
夢のまた夢
現実になることなど
あり得ないと
思いました。
はじめから
お金の面から
無理なことは
分かっていたのですが
こうもはっきりと分かると
いくら陽気な
優子といえども
落ち込みました。

それなら
ロフト付きのお部屋を
借りればいいのですが
両親が
許しそうにもありません。

優子は
結婚して
ロフトに住むと言う案もあるかなと感じつつ
ロフトに住むために
結婚するとは
本末転倒
問題多いとも考えました。
好きな人も現れず
仕事に打ち込むしかないと
言う結論になってしまいました。

でも客観的な結論がそうでも
そんなことばかり考えて
仕事をしたり
テレビを見たり
していたのですが
そんな優子に
大きな出会いが
やってきます。

ロフトに住みたいその12

家に帰ると
ぐったりと
疲れてしまいました。
目は疲れるし
腕や足も疲れてしまいました。

翌日にも
疲れは残った感じでした。

翌々日
会社から
採用内定の
知らせが
やってきました。

優子は
自信がなかったけど
まずは合格して
ほっとしました。

内定が決まると
優子は
卒業設計に
励みました。

「既存家屋に
ロフトを有効に取り付ける方法」
テーマにしました。
指導教官は
少し困った様子でしたが
優子の熱意に押されて
承諾することになりました。

卒業発表の日
4年間の集大成ともいえる
卒業設計のプレゼンをしました。

学生の間には
評価を得たのですが
先生方には
世代間ギャップというのでしょうか
少し戸惑った様子が見えました。

春に
大学を卒業して
会社に入社することになりました。

始めの内は
お茶汲みや
掃除などの雑用で
時間が過ぎました。

初めてのお給料で
両親にプレゼントをしました。

両親は喜び
新しい服を買ってもらいました。

それから
1年
優子は
仕事にもなれ
それなりの仕事もさせてもらうように
なりました。

ロフトに住みたいその11

翌週の日曜日
社長と設計担当と優子は
リフォームをするお客様の家を
訪れました。
優子も
一応社員ということで
新しい作業着と
研修生の腕輪をして
家に入りました。

家人は
「子供が大きくなってきたので
広くしてほしいと」と
要求を言いました。

設計の担当は
手際よく
現況の寸法を
写し取り
写真を撮りました。

社長は
具体的な要求を
聞きました。

優子は
メジャーの端を持つのが
精一杯で
うろうろするばかりです。

小一時間で
その家を後にして
会社に帰りました。

さっそく
現況の家の
図面を
起こすように指示され
パソコンに向かいました。

書いたメモが
十分だったので
現況図が直ぐに出来上がりました。

午後から
どのような提案をすべきかを
3人で相談しました。

優子も意見を求められましたが
うまく言えませんでした。

問題点を整理して
会議は終わりました。

終わり際
「5時まで君なりの
意見を図面にまとめてみるように」
と指示されました。

優子は
大学の勉強には
ある程度自信が会ったのですが
実際の仕事とは
全く違うと思いつつ
夕方まで
あーだ
こーだ
そーだ
と思案をめぐらし
優子なりの一案を
CADで書き上げました。

少し逸脱しているように見えるけど
ロフトがあって
天窓がある案を
書いてみました。
お客様の要求は
すべて満足できているように思いました。

退社間際に
社長がやってきて
成果物を「ほー」
と言って受け取って行きました。
それから事務の人が来て
その日のお給料をもらって
印鑑を押して
帰りました。

ロフトに住みたいその10

3年の終わりになると
就職活動が始まりました。
ずーと続く就職難の時期に
優子は
構造的な不況業種の建築界に
入ろうと努力することになります。

男女を問わず
就職難で
採用するところは
まれで
建築系を
諦めようとまで思いましたが
初心貫徹
一応数十社の会社説明会にも出席し
エントリー面接を受けました。

でも
採用内定は
受けられず
悩みました。

建築を選んだのは
ロフトに住むため
という理由が
あまり安直過ぎたのでしょうか。

優子は
ロフトに住みたいと
今でも思っていましたが
この方法以外に何かないか
真剣に考えたこともありました。

そんな悩みの中で
たまたま目にとまった
リフォーム会社に
面接を受けに行きました。

社長が面接官で
こじんまりした小さな会社でした。

優子:
よろしくお願いします。

社長:
こちらこそ
紋きり方の質問で悪いんだけど
建築を志した動機は

優子:
はい
少し長くなりますが
子供の時に
近くにロフトの家があって
その家に
関心があったんです。
その後そこの家の子供と友達になって
何度となく
ロフトのお部屋に入りました。
それ以来
ロフトが好きになって
将来は
ロフトの部屋に住みたいと
思うようになりました。
それで
進学の時
建築を選びました。
選んでみると
以外に面白い
すべてはまだ分かりませんが
建築って
面白いと思うようになりました。
ロフトを通しての建築でしたが
建築そのものに対する関心のほうが
今は強いです。

社長:
おー
そこまで
建築がすきなのは頼もしいね
今はなんとなくという理由が
多い中
君は特異だね。
わが社は
リフォームが主ですが
リフォームといっても
ロフトばかり作っているわけでないので
君の願望にかなうかどうか分からないけど、、、

具体的には
わが社で
どんなことをしてみたいと思いますか

優子:
御社の業務内容について
詳しく知りませんが
お客様に
納得できるリフォームが
出来るように勤めたいともいます。
また
お客様が
知らないような
提案もしていただきたいともいます。
建築は万能ですので
どのようなことも
困難を恐れず
してみたいと思います。

社長:
ほー
提案の中には
君のお得意のロフトも入っているのかね

優子:
出来ましたら
入れてみたいと思います。
少しでも快適な空間を
創造できるように努力します。
そうすることが
御社の信用度を高め
結果的に利益に貢献できると
思います。

社長:
ほー
頼もしい限りだ。
明日からでも来てほしいくらいだね。

次の休みの時
少し時間がいただけるかな
わが社の
リフォームの物件を
ひとつ提案を願えないかね
もちろんお給料は少ないけど出すから

ロフトに住みたいその9

優子は
大学で
建築のお勉強です。

建築科には
女性が少ないので
紅一点とまではいかなくても
まれな存在なので
何をしても
目立ちました。

優子は
始め製図は
難しいと思っていましたが
やってみると
意外とこれが
面白いのです。

実際に
製図版で書くのと
CADといって
コンピュータで書くのがあるのですが
どちらも
優子にとっては
興味深かったのです。

鉛筆で書く製図は
見るのも初めてで
もちろん書くのも初めてです。
線がケント紙に
うまく描けた時は
感激でした。
模写もうまく出来ました。
建築の各部分の細かいところなど
全くそれまで
知らなかったけど
書いていると
「そうなんだ」と
改めて納得するようなこところもありました。

一方
コンピューターを使って描く
CADは
それなりに興味深いものでした。
手で書くより数段どころか数十段
細かく描け
その上寸法も正確に描けるところに
すばらしさを見出しました。

特に父親が
パソコンが好きだったので
子供の時から
パソコンに慣れ親しんでいましたので
パソコンにアレルギーが
なかったのかもしれません。

いろんなことに
得意な優子は
男子学生にも人気がありました

製図は毎週課題が出され
月曜日に提出になっていました。
そのために
土日はいつも朝から夜遅くまで
製図版に向かったり
あるいはパソコンに向かったりしていました。
手を抜かない
ええ加減にしない優子の性格が
そうさせたのかもしれません。

卒業するころには
相当上達していました。

ロフトに住みたいその8

優子は
ロフトに住みたいと考えながら
大きくなっていきました。

優子は
ただ単に住みたいと手をこまねいて
じっとしていただけではありません。

ロフトに住むためには
この家に住んでいては
なかなか夢はかなわない。
この家を出て
独立して
ロフト付きの
家を借りて
一国一城の主になるしか
ないと考えました。

やっぱりそのためには
勉強して
立派な人間になることが
一番の近道と考えていました。

中学生になると
優子は
今までとは
打って変わって
勉強熱心になりました。

だからと言って
学業優秀とまでは行きませんでした。

高校に入ると
将来の進路が
気になります。

単純に
会社員になっていては
ロフトに住めるほどの収入があるかどうかわからないと考えました。
やっぱり手に職を付けることが
大事かと考えたのです。

それで
ロフトに住む事も考え
安直かも知れませんが
建築士になることにしました。
建築士は
普通は男の仕事ですので
家族からは反対されましたが
優子の意志は固いので
認めざる得なかったのです

ロフトに住みたいその7

その日から
政子のロフトは
優子の大のお気に入りなりました。

政子に会うのを
口実に
政子の家に
いや
ロフトに行きました。

ロフトに付いている
小さな窓から
外を見回しました。

窓から見る景色は
いつもの景色ではなかった。
遠くの山並みが
綺麗に見えた。

冬になると
早々と
山並みに太陽が沈むのは
本当に美しい景色でした。
刻一刻と
変わる空の色
山の色
空気の色
そして
部屋の色は
どう表現して良いかわかりません。

政子の部屋で
勉強をしながら
いつも見ていました。

優子は
両親に
政子の
ロフトのことを
何度も何度も話していました。

そして最後に
「私の家も
ロフトを作ってお願い。
ロフトに住みたいの」
と言いました。

両親は
それに対して
いつも
「大きくなったら
自分で作ったら」と答えていました。

ロフトに住みたいその6

政子が指さした二階には
小さな階段があって
その階段を上って
政子の部屋に行くのです。

政子の誘いで
階段を上って
優子は
政子の部屋に入りました。

政子の部屋は
南向きです。
天井は斜めになっていて
低い方の天井は
子供の
政子では
頭を打たない高さですが
大人なら
低くて
頭が当たるくらいの高さです。

南には
レースのカーテンが掛かっている
窓があって
日差しが差し込んでいました。

政子:
この部屋が私のお部屋
小さいけど
良いでしょう。

優子:
わー
すてき

政子:
私、ここが大好きなの
小さいお部屋だけど
良いでしょう。
ここは
私の秘密基地よ
綺麗に整頓していたら
お母さんは
入ってこないことになっているの

優子は
一目で
この部屋が好きになってしまいました。

ロフトに住みたいその5

優子はお部屋に入って
驚いたことは
その天井高にあります。

吹き抜けだったんです。
当時としては
相当珍しく
優子は
まだ見たことのない
お部屋に
目をパチパチしていました。

政子が
「このお部屋びっくりした?
私もこのお部屋に入ったとき
びっくりしたよ
びっくりしたよね。」と
尋ねました。

優子は
案内されるままに
軟らかい椅子の
ソファに
座りました。

政子のお母さんが
紅茶とケーキを
持ってきてくれました。

薄い紅茶茶碗に入っていて
食べたことのないような
ケーキでした。

食べてから少し話して
政子の部屋に
行くことになります。

政子:
私の部屋はどこだと思う?

優子:
どこなの
初めて来た家ののでそんなこと知らないわ

政子:
私の部屋は
あそこよ

そう言いながら
指さした先は
上の方でした。